“ETEC”(Embedded Technology Engineer Certification/組込み技術者試験制度)とは2006年より組込みシステム技術協会(JASA)が開発し運営する組込み技術者向けに特化した専門の試験制度です。組込みシステム開発に関する一定以上の知識があることを判定し、組込み系プログラマの育成も兼ねてのキャリア指標の一つとなることを目的としています。専門系であるため、組込み系のプログラマにはまさに必須の資格であるといえます。
対象は、大学や専門学校などでプログラムの教育を受けている学生や会社に入社したのちに、プログラムの勉強や経験を積む社会人の方を対象にしています。また、試験結果は合格点以上の合否判断でなく、点数をグレードA・B・Cというスコアの形で表し、受験者のスキルを判定します。なおETECの試験構成は下記のように2つに分類され、クラス2→1と進む流れになります。
・クラス2
初級(エントリレベル)にあたり、まず組込みソフトウェア開発に関する一定以上の知識があることを判定します。そして上級者の指導のもとにプログラミング作業を行える技術者に、必要とされる知識を問います。また大学・専門学校の組込みソフトウェア教育を受けている学生・卒業生やプログラミング経験がなく入社し、社内教育などで育成された組込み系ソフトウェア・プログラマなど、エントリレベルの技術者が修得していなければならない知識が出題されます。
・クラス1
中級(ミドルレベル)にあたり、要求、設計工程、それに対応するテスト工程の知識から分析能力までの総合力・現場リーダーとして不可欠な実装、QCD等の知識能力・実装の実務能力を評価します。
受験料
各15,000円+税
試験日
随時(全国各会場による)
(2015年7月現在のデータになります)