組込み系プログラマの1週間の業務は、開発作業とテスト作業の連続です。要求仕様を元にプログラム仕様を作成し、これに基づいて実際のプログラム開発を行います。軽微なプログラムで有れば半日程度でできてしまいますので翌日は実際に単体の動作検証に移ります。この動作検証はあくまでも要求仕様に基づいたパラメータを、仕様通りの条件で与えた際の動作を確認するものです。この確認及び修正作業に約一日を費やします。その後、翌日から実際の組込みテストに移行します。
組込みテストについては、事前にテスト項目を関係各所とテスト内容を調整し特に要求仕様通りに動作しているかどうか、相互のパラメータのやり取りが仕様通りに出来ているかを確実にチェックしていきます。問題があれば原因を追究し、適宜修正していきながらテストを繰り返します。更に、ラッシュテストといわれる高負荷テストを行うこともあります。組込み系技術者の業務は実際のコーディングの時間よりも、テスト作業にかかる時間が非常に多いのです。これは組込みプログラムが単体で操作するものではないことから、他プログラムと連携して初めて動くものになるためです。上位プログラムとのタイミングを含めた連携がとても重要になるため、綿密で入念なテストを行っています。