インフラとは、ハードウェア・OS・ソフトウェア・そしてネットワークにあたる部分になります。実際にユーザーが操作するアプリケーションが動作する上で必要となる土台となるものです。具体的には、サーバーやストレージ、それらの機器間や他拠点を結ぶネットワーク、様々なハードウェア資源を論理的に見立てる仮想化技術などがインフラにあたります。この基盤上で、Windowaや、LinuxなどOS、データベースやWebサーバーなどのミドルウェア、業務目的に沿って構築されたアプリケーションといったさまざまなソフトウェアが運用されることになります。ソフトウェアとインフラの最適な相互補完が成立することによって、初めて快適なシステムが完成するのです。
インフラ技術者とは、サーバ構築を行ったりサーバのメンテナンスを行ったりする技術者のことです。また、サーバ構築などに必要なサーバのハードウェア・ソフトウェアの
高い知識が必要であり、インフラ技術者になる為にはこれらの知識の習得と同時に構築とメンテナンスが出来る技術力が必要です。
そして、インフラ技術者になるには組織作りに貢献するための「高い専門知識」が必要です。インフラは、様々な技術の集合体ですから、サーバー、ネットワーク、データベースなどの多様なスキルはもちろんOSから各種プロトコル、様々な開発言語、さらにはハードウェアに至るまで幅広い知識が必要になります。また、システム障害の兆候を素早く読み取る必要があるので物事を深く追求する姿勢、経験が重要になります。
このようなスキルを身につけるために重要なのは
「実際に手を動かす事」
「どういう状況で使うのか考えてから試してみる事」
「試した事をアウトプットする事」
を、意識して実行することです。
実際に自分の手で動かし、確認したことは吸収も速いです。またそれを他の人に対してアウトプットすることで頭の中の情報が整理され、より深く身につきます。このように、実際の業務を通じて生きた知識を得てスキルアップしていきます。
もちろん自分で経験できる範囲以外でも、資格試験の勉強などを通じて足りないと思われる知識を補うことが重要です。初めはわからない事だらけだと思いますが、わからないまま放置せず自分なりに調べたり人に聞いたりしながら、今まで経験したことのない技術や分野に対して積極的に関わっていく姿勢が必要です。様々な物に接する事で新たな発想が生まれ、新たなシステムや成果に繋がっていきます。サービスの基盤であるインフラ部門で、着実にプロジェクトに参加して経験を積めば若手であっても一定のスキルが認められ、プロジェクトを任せられることも珍しくありませんので、大変やりがいのある仕事のひとつだといえます。
